個人的評価 | |
クリア時間 | 11時間 |
プレイ時間 | 16時間 |
発売日 | 2019年3月8日 |
対応機種 | XBOX ONE PS4 Steam |
プレイ機種 | Steam |
開発元 | CAPCOM |
発売元 | CAPCOM |
個人的ジャンル | スタイリッシュアクション |
ゲームの特徴
肝心なスタイリッシュアクションだが、これも爽快感よりか重厚感が増した。プレイしていると剣の重みや敵へヒットした時の手ごたえ、銃を使用した時の反動などムービー同様リアリティーが大幅に増している。
また、敵の集団を一層した際やボス戦の時にも、最後のトドメの一撃時にスローモーション&クローズアップが起こり、非常に気持ちのいい瞬間を味わうことができる。
今までのデビルメイクライシリーズの中では、ほぼ謎解き要素がなく、完全に重厚感あるスタイリッシュアクションに振り切った作品だと思う。
おすすめポイント | こんな人は苦手かも。。 |
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前作のレビューはこちら
現実味を増したグラフィックと世界観
前作から期間が空いていることもあって、グラフィックがとんでもなくリアルになっていた。アクションムービーについては映画をみているかのようなクオリティーで釘付けになること間違いなしだろう。
世界観は今までのデビルメイクライそのものだが、現実味のある表現になったと思う。冒頭の方では町に一般人が居て魔物に襲われたりしている。個人的な感想だが、バイオっぽい雰囲気があり、街中にクリスが居ても違和感がないと思えた。
前作からの登場キャラにもいつも通り変化が見られた。ネロが結構渋いお兄さんになっていたり、ダンテについてもしっかり目のおじさんになっていた。しわの表現もありリアルだ。
ネロについてはセリフやしぐさに少年のような雰囲気が残っていたり、ダンテの吹っ飛んでいく姿には年齢を感じてしまう。レディも登場するのだが、ちゃんと歳を取った雰囲気を感じるがプロポーションは完璧。トリッシュだけは全く変わっていなかった、純悪魔という設定だからだろう。
操作しないキャラについても以前までの作品と比べると、かなり印象に残っている。それぞれ個性がありムービーシーンで印象的な行動を取ったりする。
ストーリー上、アイテムやスキルを購入する際は、ニコというキャラクターが車と共に登場し、主人公の手助けをしてくれる。以前と比べると1人ボッチ感は薄くなり、仲間と協力して進んでる感があった。
本当に、個性のあるキャラしかいないというか、うるさいキャラクターしか居ないかもしれない。落ち着いたムービーシーンは無かったような印象だ
綺麗でリアルになったグラフィックもあるが、一般人が魔物に襲われている様や、操作しないキャラのセリフや存在感もあり、世界観の仕上がりが凄かった。
本編クリア時には、ゲームをクリアしたという達成感もあるが、映画を1本見終わったような体験もできると思う。
ボスの個性は前作と同様に存在感があるのだが、本作では雑魚敵の個性もあった。というか雑魚敵について何故か印象に残っている。というのも、初めて会う雑魚敵についてはしっかりとカットインが入り、でかでかと紹介がされる。
今までなかった仕組みで、ストーリー上で何でもない雑魚敵との戦いにもテンションが上がるのだ。
重厚感と爽快感の掛け算アクション
ゲームプレイの方だが、アクションが前作と比べると重くなった印象がある。これは、グラフィックがリアルな表現になった影響だと思う。操作感としては、しっかりと武器の重さを感じられるとか、敵にヒットした際には重い武器をしっかりめり込ませた手ごたえを感じられるものだった。
めちゃくちゃいい意味で重厚感があるのだ。
サクサク倒していくというより、ゴリゴリ倒していく表現の方が近い気がする。敵の集団を一層した際や、ボス戦時にも、最後のトドメの一撃時にはスローモーション&クローズアップが起こり、倒しきった達成感の演出が凄いので爽快感が半端ではなかった。
BGMについても敵が現れて戦闘になるとテンションが上がるような音楽が流れる。しかも、場所によっては歌詞付きのイケイケ曲が流れるのだが、ゲームの雰囲気を壊すことなく戦闘と非常にマッチしていた。
ちなみにラップ調ではない。音楽について詳しくなく、ジャンルはわからないのだが、曲が流れている中でのスタイリッシュアクションは他のゲームでは味わえない唯一無二の体験だと思う。
「DEVIL HUNTER」という通常の難易度で本編をクリアしたが、今までの作品よりもサクサクと進めるイメージが強かった。今作ではゴールドオーブというアイテムを持っていれば、倒れてしまった際に即座に復活することができる。さらに、通常の敵を倒すと手に入るレッドオーブを使用しての復活も可能なため、ほとんどステージのやり直しは無かった。
さらに、謎解きがなかったような気がする。今までのデビルメイクライでは謎解き要素が必ずあったと思うのだが、今作では謎解きで悩む時間は一切なく、ひたすら気持ちいいアクションで敵をなぎ倒していく場面しかなかったかもしれない。
道に迷った際には、行き先がわかるシステムもあるので、迷子や謎解きに悩むといった事もなく、アクションも気持ちいいので本当にストレスの無いゲームだと思う。
操作キャラについてだが、ネロは前作と同様、攻撃後にタイミングよくボタンを押すとEXゲージがチャージされる。あのキュイーンという音は決まると気持ちがいい。実際プレイした感想としては以前のDMC4よりもタイミングが緩くなり溜まりやすくなっていた印象があった。
ダンテについては、こちらも前作と同様にスタイルの変更や武器の変更でとにかく指が忙しい。もちろん、新武器や魔人化についても新しい要素が登場するので、ストーリーを進めるうえで飽きが来ない。
今作では、新キャラとしてV(ブイ)が登場するのだが、操作が今までにはない独特なものだった。悪魔を召喚して戦わせるのが基本なのだが、2体の悪魔を操作する。ということは、召喚している本人含めると1つのコントローラーで3体を操作する形となるのだ。
初めは難しさを感じたが、適当な操作でもそれなりに華麗な戦いをすることができる。V本人は弱った敵にトドメを刺す役割があるのだが、これが非常に気持ちいい。
あえて、敵を複数体弱らせて置き、連続でトドメを刺していくとスタイリッシュランクが上がりやすく、ラストの敵へのトドメの一撃はかなり気持ちのいいモーションが入るので結構お気に入りだった。
本編はチュートリアル まだまだ遊べるやり込み要素
本編クリア後だが、レッドオーブが足りず購入できていないスキルや、後半に登場した新要素や新武器も使いこなせていないため、やり足りない気持ちが大きかった。
難易度の方も、初めに選べる「DEVIL HUNTER」でクリアはしたが、サクサク進みエンディングを迎えたため気持ちのいいスタイリッシュアクションで手ごたえはあったが物足りなさはあった。本編クリア後に解放された「SON OF SPARDA」という難易度を遊べるようになったのでプレイしてみたが、出現する敵の構成が変わっていたり、見たことのない強力な敵が出現したため、現在でもまだプレイ中である。
個人的な感想ではあるが、本編一週目はチュートリアルだったのではないかと思うくらい、本編クリア後のやり込みが非常に面白い。難易度の方も、まだ上位の物が解放されていないため、調べてみたところ一撃で倒れてしまうモードも存在するようで、すべてをクリアするとなると相当練習が必要になりそうだ。
しかし、その練習ができる「THE VOID」というアクションの練習ができるトレーニングモードがあり、本編で出会った敵であれば出現させて戦う事も出来る。非常に親切なシステムだと思った。
その他に、「ブラッディーパレス」という敵をとにかく倒していくモードがある。敵を殲滅すると次のステージへ移動していくといったモードだが、スタイリッシュランクはもちろんだが、クリアタイムでもレッドオーブの報酬が高くなる。このモードがあるため、練習ついでに、スキルやアイテム購入の足しにしようとプレイしていたが、進むごとに敵が強力なものになったり、今まで会ったことのない敵も出現したため、練習だと思ってプレイしていたが、飽きが来なかった。
このモードには最終階層があるようなので、本編難易度すべてクリアの他に「ブラッディーパレス」を走破するやり込みもある。ある程度プレイしてみたが、回復アイテムがあまり出現しなかったため、序盤の方にあるボス戦から進むことができなかった。一度倒れてしまうと復活できないモードなので、敵が強くなってくると手に汗握る戦いが続く。
キャラクター選択もできるため、すべてのキャラで走破するとなると、ネロのEXゲージを溜めるタイミングやダンテのきめ細やかなスタイル変更、Vでの悪魔2体の操作感など、完璧に体で覚えてミスを最小限に減らさないとクリアは難しそうだった。「ブラッディーパレス」だけでも、かなりボリュームがありそうだ。
もちろん、本編の各ミッションでデビルハンターランクSを狙っていくやり込みもあるため、まさに本編はチュートリアル。クリア後のやり込みの方がボリュームが大きい。
スタイリッシュアクションの気持ち良さ、ガンガン溜まるレッドオーブ、敵へトドメの一撃を刺すカッコよさがあるため、本当に飽きない。数あるアクションゲームの中で最高峰と言える作品だと個人的には思う。
その他には、追加DLCで「プレイヤーバージル」がある。ダンテの双子の兄弟でお馴染みだが、DLC4と同様、集中ゲージが存在し、走るなど無駄な動きをせず、ゆっくり歩きながら戦うと溜まりやすい。集中ゲージが溜まっていくことにより劇的に攻撃力がアップするため、他のキャラクターにはない、大きく異なる立ち回りが求められる。
魔人化についても分身を作り出す能力のため、ダンテやネロとは違う個性あるものになっていた。
ストーリーモード、ブラッディーパレスにてバージルでの攻略のやり込みが始まるため、しばらく遊ぶことができるだろう。
感想まとめ
本編をクリアし、まだやり込み途中の段階だが、まだまだ飽きておらずプレイを続行中だ。アクションゲームはそこまで得意ではないが、ある程度適当な操作でもカッコイイ技でコンボを決めつつ、気持ちのいいトドメの一撃を決めることができる。
アクションゲームが苦手だったり初心者であっても、本編のイージーモードであればサクサククリアできそうな印象だ。
ただ、コンボを継続させたり、デビルハンターランクSを狙っていくとなると、アクションの練習をしたり、自分なりにコンボの繋ぎを見つけたりと、アクションゲーム慣れした人でも楽しめると思う。
倒れてしまってもアイテムさえあれば、即座にリトライできるのでやり直すミッションはほぼ無かった。本編クリアまで中だるみは無く、エンディングもデビルメイクライを象徴するような終わり方で、特にDMC3をプレイしたことがある人には刺さると思う。
あっという間の本編ではあったが、そこからがスタートと言えるほど充実したクリア後のやり込み要素。高難易度のストーリーモードや、連続して敵をバチバチ倒していける「ブラッディーパレス」、まだまだ解放しきれていないスキルがある。
2週目のストーリーモードをプレイしているが、1週目に無い要素もあり、見たことがない敵が出現したり、2週目以降に初めて倒した敵について、撃破した瞬間の写真が表示されるといった要素もある。スタイリッシュアクションの気持ち良さや自身の成長もあるが、このような要素も相まって2週目でもマンネリ感は少なく、まだまだ遊べそうだ。
「ブラッディーパレス」についても、手軽にレッドオーブを集められる意味合でプレイしているが、一度倒れると初めからやり直しになるため、自分の腕試しとしてやっているモードでもある。ある程度の階層まで進むとボス戦もあるため、やりごたえが凄い。
最終階層まで行くとなると、かなり時間がかかりそうだが、走破してみたい気持ちがあるのでいつかはクリアしてみたいものだ。
エンタメ性で見ても、プレイ済みの方はお気に入りのコンボやキャラごとのコツなど、ゲーム配信などで初心者がプレイしていた場合コメントをしたくなるタイミングは結構あると思う。
また、各ミッションでオンラインでプレイしているプレイヤーが居ることがあるため、他プレイヤーのアクションを遠めではあるが見ることができたりする。そういった面でもデビルメイクライプレイヤーとの繋がりが薄くではあるが感じられる部分だ。
PCに詳しい方であれば、MODを導入することにより、各ミッションで完全な協力プレイをすることも可能だ。アクションを切磋琢磨しながら友達や知り合いと高難易度モードを突破していく遊び方もできる。
スタイリッシュアクションの最高峰とも言える作品だと思うが、難易度次第ではデビルメイクライをやったことがない人でも十分楽しめると思うし、ハマった場合は充実したやり込み要素があるため、かなり長い時間楽しめるコスパのいいゲームだと思った。デビルメイクライシリーズをプレイ済みの方が各キャラクターの背景を楽しんだりできると思うが、キャラクターの個性が際立っており、アクションシーンの見ごたえもあるため、全くデビルメイクライを知らない人でも問題なく世界観を堪能できると思う。