★4 おすすめ ゲームレビュー

セレステ レビュー シンプルな操作&要素だけど高難易度2Dアクションゲー

ちゃんぬだるく

Twitchにてゲーム配信をしています。同じゲームをずっとやるよりか、いろんなゲームを一通りクリアしていくのが好きです。

個人的評価
クリア時間5時間
プレイ時間5.9時間
発売日2018年1月25日
対応機種Steam
Switch
PS4
Xbox One
プレイ機種Steam
開発元Maddy Makes Games Inc., Extremely OK Games, Ltd.
発売元Maddy Makes Games Inc.
個人的ジャンルパルクール登山アクション


ゲームの特徴

主人公のマデリンがセレステという山の頂上を目指すドット絵が特徴な2Dアクションゲーム。難しい操作は無く、アクションは「ジャンプ」、「空中ダッシュ」、「のぼる」の3つのみだ。
アクション難易度は高く、アクションゲームに慣れている人でも幾度となく死んでしまうだろう。だが、瞬時に復活できるためサクサク再トライができる。
ステージには様々なギミックが用意されており、一定の手順をアクションを交えながら行わなければならない場面もある。アクションゲームだが、正解のルートを考えるパズル要素もある。トライアンドエラーを繰り返し、セレステ山の難所を超えた達成感は大きい。ステージクリアの演出も素敵だ。

物語だが、序盤はあまり語られなかった印象だ。とにかく高難易度アクションをするゲームかと思っていたが、中盤辺りから一気にストーリーが発展していき、個人的にはゲームの没入度が一気に上がった。
心が折れそうなほど死亡回数は多いと思うが、復帰が早いので諦めずにプレイして欲しい。頂上へ立った時の達成感と感動を味わって頂きたい!

おすすめポイントこんな人は苦手かも。。
  • 高難易度2Dアクション
  • 瞬時に復活サクサク再トライ
  • 難所を超えた達成感
  • 死亡回数が多いのが精神的につらい
  • 動体視力に自信がない


雪山が舞台、ノスタルジック感と人の温かさ

主人公のマデリンがセレステ山の頂上を目指す物語なのだが、なぜ頂上を目指しているか?主人公の背景は序盤に語られなかった気がする。そういった面では初めの感触として、主人公への感情移入は無く、淡々とアクションをこなしていた。ただ、中盤から一気に話が面白くなった印象でステージのギミックの種類も増えていった
序盤の方で、あまりにも死亡回数が多かったため諦めそうになってしまったが、今では最後までプレイしておいて良かったなと思う。

ちゃんぬ
初めの方は主人公について語られなかった。だが、中盤から主人公がなぜセレステ山の登頂を目指しているのか?経緯が見えてくる。エンディングは個人的には感動できた。

ドット絵2Dアクションゲームということで、どこか懐かしさやノスタルジック感があり、好きな人は好きなグラフィックだと思う。BGMも、ステージ序盤では落ち着いている印象があったが、難所を迎えるとそれに合わせて音楽が変化するため、セレステ山へチャレンジしてる感が伝わってくる。特に、ステージクリア時の雪の表現と、それに合わせた音楽が胸に刺さる物があった。ノスタルジックおしゃれという表現で合っているかわからないが個人的に好きな場面

ちゃんぬ
ステージクリア時には、しんしん降る雪と、落ち着いたBGMが流れる。ノスタルジック感溢れる瞬間

登場人物との会話もあるのだが、ボイスはないので、テキストをちゃんと読まないとストーリーは入ってこないかと思うが、しゃべる度にドット絵ゲームでよくある独特な音が鳴る。キャラクターごとに音に特徴があるためなんとなく個性が伝わってくる。
2Dアクションを行いながら、山を登る途中で人に会うなどイベントもあるのだが、意外と会話が多い。しゃべりかけ続けると、どんどん新しい会話が出てくるので、早くアクションをしたい時は、1度の会話で終わらせてもいいが、世界観を堪能したい方は、会話を続けてテキストを楽しめると思う。

山中でセオという人物と出会うのだが、SNSに写真をアップするためにセルフィーを撮る場面がある。写真が画面に映し出され物語を彩るいいシーンだ。
序盤では主人公について、どんな人なのか?わからなかったが、セレステ山を登りながら、山中でのイベントや会話、セルフィーの写真などで物語が徐々に彩られていく。

たまにセオがセルフィーを撮ってくれる。インスタグラム的な物にアップしてるそうだ。
ちゃんぬ

実際に、インスタグラムを調べるとセオのアカウントがあり、セレステ山の風景や主人公との思い出の写真がアップされている。ネタバレの要素を多少だが含んでしまうため、クリア後に見るのがお勧めだ。

セオのインスタグラム↓
https://www.instagram.com/theounderstars/

ひたすらパルクールするゲーム、敵はほぼ居ない

ゲームをプレイし始めて初めに違和感を覚えたのは、敵が居ないことだ。攻撃ボタンは存在せず、ジャンプ、しがみつき、空中ダッシュのみの操作となる。単純なアクションですぐに操作は覚えられたが、しがみつきについては、ずっとしがみついていられず、一定時間が経つと疲れて落ちてしまう。空中ダッシュについても、場所によってはコンマ数秒の間に判断をして特定の場所へ飛ばないと一目散に落下して死んでしまう。
操作は簡単だが、判断の瞬発力と動体視力が求められるゲームで、難易度は高い部類に入ると思う。序盤だけでもかなりの回数死亡した。

ちゃんぬ
序盤は簡単かと思いきや、何度も落下したり針にささった

初めは思ったように進めず、ストレスがあったが、コンティニューが異常に速い。他のゲームだとやり直しますか?と質問がされるパターンが見受けられると思うのだが、本作は即座に復帰し直前からやり直しとなる。慣れてくるとサイクルの早いトライアンドエラーを繰り返し、セレステ山の難関を突破する快感の方が勝っていた。

ジャンプ、しがみつき、空中ダッシュの基本操作はそのまま変わらないのだが、ステージには様々なギミックが用意されている。序盤では、触れると空中ダッシュ回数がリセットされるオブジェクトや、触れると移動する足場などがあった。
この、ギミックが用意されていることにより、進む前にどういった手順でステージを突破するか?考える場面がかなりあり、パズルゲーム的な要素も満載だ。初めて立ち寄る場所では、いちど立ち止まって自分なりにステージを突破するプランを立てて実行し、うまく行かなかった場合、進むルートが悪かったのか?アクションが悪かったのか?問題点を見つけながら、トライし続ける。計画通りにステージを突破できた際は、華麗にパルクールできた爽快感があった。

ちゃんぬ
序盤にあるギミック。信号機が付いたブロックに乗ったり、しがみついたりするとブロックが移動する。タイミングよくジャンプすると飛距離があるジャンプも出来る。

ギミックはステージ毎に特徴のあるものが新たに出現してくる。後半に至っては、今までのギミックのオンパレードとなり、計画なしにステージへ飛び込むと即座に死んでしまう。場所によっては鍵で扉を開けないと進めない場所があったり、特定の物に触れないと開かない壁があったりと謎解き的な要素もあり、操作は単純だが、飽きずにプレイできた。

ちゃんぬ
ステージによっては鍵がないと開かない扉がある。このステージでは、音に合わせて足場が出現したり消えたりする。黒いものに触れると死んでしまう。

初見のステージでは、ほぼ確実に死亡回数を10桁ほど増やすことになっていたので、結構な死にゲーではあるし、同じ場面で何度もリトライを繰り返すことが多かった。そこそこ忍耐力がないと心が折れるか怒りが湧いてくるといった事があると思う。
ただ、初心者にも安心なアシスト機能が充実しており、動作をスローモーションにしたり、空中ダッシュの回数を無限にしたり、空中ダッシュボタンを押した際にストップできる機能まである。どうしても進めない場合はこの機能に頼ることもできる。また、このアシスト機能だが、細かい設定が可能で、空中ダッシュの回数を2回までにするなど、自分のプレイスキルに合わせてカスタマイズできるのだ。
私の場合は、難関を突破する快感を求め、アシスト機能は利用しなかったが、そこそこの難易度にしてゲームのストーリーを一通り体験したい人に対して親切なシステムだと思う。

かなり高難易度アクションゲームだが、アシスト機能が充実している。スピードを変えたり、エアダッシュの回数を指定できたりと結構カスタマイズ可能
ちゃんぬ

若干ネタバレにはなってしまうのだが、中盤辺りから、ボス的な物が出てくる場面も存在する。序盤ではひたすら上ることが目標となっており、飽きが出てきてしまったのが正直なところなのだが、山をただ上り続けるという以外に敵の存在とそれに対してのアクションがあることによって最後まで諦めずにプレイすることができた。

クリア後からまだまだ続くやり込み要素

ステージ上には結構な頻度でイチゴを見かけるので、初めの方は気になって取っていたのだが、どうやっても取れないんじゃないかと思うイチゴが結構ある。あるステージでイチゴを入手するために数十回死亡してしまい、それからは山頂を目指すことを最優先し、イチゴは無視し続けてきた。
恐らくだが、このイチゴをすべて入手するだけでも結構なボリュームがありそうだった。だが、一通りクリアした経験があるので、ステージの特徴が分かっている今の状態なら案外ストレスなく集められるかもしれない。

ちゃんぬ
序盤で諦めたイチゴ、一通りクリア後の今なら取り方がわかる。

また、チャプター中のどこかにカセットテープが落ちている。このカセットテープを入手するとそのチャプターのB面が解放され、ステージは基本同じ感じなのだが難易度が上がったチャプターをプレイすることができる。このB面の難易度がかなり高いのだが、このB面をクリアすると更に難しいC面が解放される。
通常でも難易度が高い2Dアクションだが、チャプターを激辛モードにして、まだまだやり込める。

その他には、クリア後にストーリーの続きがあるっぽく、エンディング後に、特定のアイテムを集めると進める場所が出現した。まだ、アイテムを集めきっていないのだが、そのアイテムを入手するための謎解き要素が強くなっており、セレステ登頂後でも先が気になる部分がある。時間がある時にぼちぼちプレイしようかと思っている。

感想まとめ

本作だが、一番の特徴がリトライの速さとテンポの良さだと思う。ステージ1つ1つしっかりと難易度が高く、他のゲームと比べると死亡回数はダントツに高い。だが、この復帰の速さがあるため、何度でもサクッとトライしていける環境が整っているので、回数を重ねるごとにステージ上での進むルートが見えてきて、それに対しての操作を短時間だが何度も反復していく。そのステージに合ったアクションの鍛錬が始まり、スムーズに自分の思った動きでステージを突破した際は解放感がたまらない。
チャプターを進めるごとに新たなギミックが登場するため、新しいステージの突破の仕方や違う角度での難しさが出てくるかもしれない。しかし、セレステ山での今までの経験が体に染みついているので案外反応できてしまって進める場面もあった。プレイヤースキルも順を追って上がっていくようなステージ構成になっていると思う。

何度も、高難易度という説明をしてしまったが、アイテムもほぼ無く、レベルアップの要素やステタースも無いため、非常にシンプルなゲームだ。単純な操作しかないため、体感的に遊べるし、小難しいことは無いので遊ぶためのハードルは非常に低い作品だと思う。
アクションが難しすぎた場合、アシスト機能が充実しているので、ストーリーの続きをゲームを交えて体験したい人にとっても十分楽しめる仕様となっていると思う。

やり込みについては、私もそこまで出来ていないが、B面、C面と激辛難易度をそれぞれのチャプターでプレイできるため、クリア後の方がボリュームは大きいと思う。
シンプル操作で、アイテムやレベルも気にすることもないので、再プレイのハードルも低そうだ。隙間時間に少しづつプレイしたいなと思っている。

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