ゲームレビュー

Squad 51 vs. the Flying Saucers レビュー あえてモノクロB級映画をゲーム化した斬新な作品

ちゃんぬだるく

Twitchにてゲーム配信をしています。同じゲームをずっとやるよりか、いろんなゲームを一通りクリアしていくのが好きです。

たまたまSteamにて発見し、1950年代SF映画風のゲームという事で気になりすぎてプレイしました。

突っ込みどころも満載そうなのでゲーム配信向きだと思い、配信でやってみたところ予想通り突っ込みどころ満載でしたので、配信を行われている方へもおすすめです!

ちゃんぬ
撃墜された時の演出は必見!配信向きだと思う!

どんな人におすすめ?

おすすめポイントこんな人は苦手かも。。
  • B級映画や特撮風のムービー
  • すべてモノクロでレトロ感満載
  • 初心者でも安心の残機数無限オプション
  • 本格的なシューティングゲームを求めている
  • B級映画やレトロ風なものに興味がない

本作は1950年代SF映画をそのままゲームにしてしまったような作品だ。

シューティングゲームが始まる前に、俳優たちの演技や嘘っぽいUFO、予算が足りなかったのか違和感のあるCG合成を見せつけられる。まさにモノクロB級映画そのままである。

ただ、予算が足りなかったわけではなく、あえてそのような演出となっているんだと思う。たまに、正月あたりの夜中や早朝にやっている白黒映画を見ている気分に浸ることができる。

ゲームとしては、シューティングゲーム初心者なのか撃墜されることが多かったが、撃墜される度に、機体を強化できるオプションが次々と追加されたため、そこまでクリアするのには苦労しなかった。

残機数無限オプションも用意されているため、B級映画に浸りたい方はかなりおすすめの作品

おそらくシューティングゲームを本格的に遊びたい方には合わない作品だとは思う。

ちゃんぬ
シューティングゲームはほぼ遊んだことないけど、普通にクリアできたし難易度もそこそこで面白かった!

今の時代でありながらあえて1950年代SF映画

初めてプレイしてゲームのムービーを見た際に、個人的には斬新で驚いてしまった。

モノクロであることはわかっていたが、ちゃんと俳優が演技をしているのだ。

今までプレイしたゲームはフルCGの物しかないのかもしれない。普通にモノクロ映画そのままだった。

モノクロ映画そのものなムービー

登場する機体も世界大戦中に使用されていたようなプロペラの付いた戦闘機で、モノクロの映像と非常にマッチしている。

敵のUFOなども、リアルなUFOではなくバッチリ嘘っぽいレトロなUFO

見た目もそうだが、あの変な浮遊感と張りぼて感はB級感が満載で個人的に好きなところだ。

ムービー中の爆発も大昔の特撮風な映像で、B級映画好きにもたまらないがモノクロ時代のゴジラのような特撮好きにもたまらないムービーだと思う。

B級感満載のUFO 動きにも味わいがある

ちゃんぬ
爆破シーン 映像に爆破を乗っけただけのような仕上がりだけど、これがいい!これでいい!!

ストーリーは壮大ではなくかなりコアな内容

このゲームのストーリーだが、もちろんエイリアンが登場する。

しかし、エイリアンの侵略から地球を救うという部分ではあながち間違ってはいないがストーリーの内容もしっかりB級映画風

地球外生命体がすでに地球に到来しており、エイリアンが地球で会社を興し経済活動を行っている世界観。地球にはザログ大帝率いるベガ・コーポレーションという会社が存在する

エイリアンが運営する会社が人類をこき使い、搾取していた。そんな中、立ち上がった精鋭たちが第51戦隊を編成!ザログ大帝と真っ向勝負するといった内容

すごく壮大ではない内容でB級感がMAXだ!地球の未来は君の手にかかっていると言われても今までプレイしたゲームの物語と比べるとだいぶヘボい目的だ

ただ、ムービーがしっかりと役者さんが演技をしているのと、現実ありえそうな内容なため物語に入り込むことはできた

個人的に好きな演出は撃墜された時に新聞が出てくるところだ。当時はインターネットも発達していなかったため情報源は新聞だったのであろう。

撃墜される度に、プレイヤーの失態が民衆に新聞にて発表されるのである

地球外生命体にこき使われてしまった人類が立ち上がった

ちゃんぬ
撃墜される度に新聞が刷られる。撃墜しておいて嵐のせいにする姑息なエイリアン

ストーリーを進めるごとに見れるムービーだが時折きになる箇所がある。

僕が気になったのはエイリアンがスエット的な物しか着ていないところだとか、役者が演じている背景が違和感あるCG映像だったりするところだ

極めつけはソフビ感のある怪獣だ。これはモノクロ特撮好きにはたまらない部分だと思う

このような抜けた部分を含めてムービーは違った意味で見ごたえがある

エイリアンは寝間着のようなスウェットを来ている。矢の刺さり具合も最高

激しい肉弾戦はまさに映画 ただ背景がCG いい感じに味が出ていた

ちゃんぬ
あきらかにソフビ人形な怪獣 これを待っていたんだ。

映画をプレイできるシューティングゲーム

ほとんど作中のムービーの話ばかりになってしまったが、この作品はシューティングゲームである。

肝心なゲーム的部分だが、ちゃんと面白いし飽きることなくエンディングまでプレイできた。

シューティングゲームと言うものには今までほとんど触れることは無かったが、おそらく初心者から見るとそこそこ撃墜されるので、ゲームとしては丁度いい難易度だと思う。

序盤の方では、少し敵にぶつかっただけで墜落したり、ちょっとした油断で敵の攻撃に当たってしまって撃墜されたりを繰り返した。しかし、敵を撃破した分のスコアが溜まっていくようで、撃墜後に機体に付けられる装備がどんどん増えていく

この装備だが、特殊な攻撃を行えるスペシャルはもちろんあるが、機体の装甲を強化するものだったり、攻撃速度を上げるものや、残機数を増やすものなど様々なものがあった

ステージ毎に、狭い洞窟だったり、逆に行動範囲が広く敵が多いステージや、後ろから敵が現れて攻撃ができない場面もあったりするため、ステージ毎に機体のカスタマイズで工夫ができるようになっている。

また、ステージによっては操作する機体も変わる。シューティングゲームとしてステージの印象や機体の種類、それと機体のカスタマイズでの戦略性もあり、最後まで飽きさせずにプレイできる工夫が見受けられた

ちゃんぬ
撃墜される度に追加されていった装備 ガトリングとミサイルがお気に入り

ちゃんぬ
後ろからよく敵が出るステージでは火炎放射で後方へ攻撃できるスペシャルをよく使ってました。

シューティングゲーム初心者として4時間程でエンディングに到達したため本格的なシューディングゲームを求めている方には物足りない内容かもしれない

ただ、ゲームプレイに大きな時間を割けない方にとってはサクッと遊べる丁度いい内容のゲームだと思う。

また、本作の物語の話に戻ってしまうが、ステージでのゲームをプレイしている場面で印象的だったのは結構な頻度で無線でメッセージが入るところだ

戦闘中に無線で会話をするシーンは映画でもよく見かける演出だと思うが、ゲームプレイ中にこういった場面が頻繁に展開される

シューティングゲーム中も映画のような演出を入れ込んでいるので、まさに映画の中に入って1戦闘機を操作できている感覚で面白かったところ

ちゃんぬ
無線での会話はかなりの頻度 映画のワンシーンをプレイ出来てる感覚があった

感想まとめ

本作はモノクロB級映画をそのままプレイ出来てしまうゲームだったと思う。

俳優陣たちの演技も1950年代相応の物感もあり世界観の作り込みの方向性でかなり尖っている

個人的によかったのはエイリアンの服装や、やや違和感のあるCGだ。おそらく、あえてそのようにしてあってB級感を漂わせたんだと思う。

ストーリーもB級な内容で、地球外生命体にこき使われた人類が立ち上がるあたりも最高だ

B級映画が好きな人には刺さる作品だと思う

ゲームとしてみても、ちゃんとシューティングゲームにおける楽しめる要素も散りばめられており普通に面白い

序盤の装備が少ない時は、簡単に撃墜されてしまうが装備が整ってくると、撃墜されることも少なくなりゲーム初心者でも楽しくプレイできると思う

プレイ中での演出もそのまま映画の中であるような無線での会話の数々があり映画の1登場人物として遊べる

ゲームの内容としては、シューティング初心者が4時間程でエンディングに到達したためかなり短めなものだが、徹底したB級映画の作り込みと、丁度いい難易度だとは思うので、ゲームに割ける時間が多くない方はサクッと遊べてモノクロB級映画も楽しめる、良くできた作品だと思う

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